2014年02月24日

窮鼠はチーズの夢を見る

窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスα)

俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)

★個人的おススメ度:85%

フラワーコミックスとは思えないボーイズラブな内容ですが、同時にボーイズラブジャンルではまず滅多に描かれない主人公の女性関係やら重すぎる痴情のもつれやらの描写が異色を放つ作品です。
多分、ボーイズラブ読みの人でもレディコミ読みの人でも、地雷になり得る要素(苦手だ、嫌だと思わせる描写)のある作品だと思います。けど、それを差し引いてもめちゃくちゃ惹きつけれられてしまう作品でした。
あと、なかなかエロい描写の上手い作家さんなので、そちらをお求めの方にも。

■感想
──なんていうか、凄かったです。その一言に尽きる。

失恋ショコラティエを読んでから、評価の高い本作がずっと気になっていました。2冊目(俎上の鯉は二度跳ねる)の目を疑う分厚さや、フラワーコミックからBL…? とか、いろいろ気になりつつもレンタルして、読了しました。──うん、凄かった。

内容は疑うことなきボーイズラブでした。けれど、どこかボーイズラブらしくない描写が目立ちます。主人公が既婚者──というのは最近のボーイズラブでちらほら見かけるようになってきたけど、加えてその男が優柔不断な浮気男で流されるまま女性と関係を持ってしまう、というのはなかなかない。今ヶ瀬と同棲するようになってからも、恭一はふらふら女性と関係を持つ。容赦なく入る、女性との情事シーン。ほんと、こういうのはボーイズラブではなかなか見られない描写だよなぁ。多分、読者の地雷になり得るシーンだからだと思うけど。

1冊目の、今ヶ瀬にどんどん流されて、最終的に彼の元に戻ってしまうところまではそれでもボーイズラブ漫画らしかったと思います。タクシーの中のシーンがとても好きです。分かれ話が終わるや否や待ち切れずにキスをするシーンがめちゃ萌えました。

2冊目も途中までは今ヶ瀬と恭一がなかなかラブラブだったのですが、女性が絡んできて怪しげな雰囲気に。この辺りからボーイズラブらしくない展開が続きます。そしてとうとう別れ話。ここは読んでいて本当に辛かった。これから別れる男の好きなところを今ヶ瀬が淡々と語るシーンや、恭一がどうしようもなくなってから今ヶ瀬のことを好きだと自覚してしまうシーンなど、辛すぎて思わず漫画閉じて深呼吸何度も挟んだくらいです。

そして最後、たまきと別れて今ヶ瀬と共にあることにする恭一。けれど、そんな恭一の態度を以てしても今ヶ瀬は彼から逃げようとしてしまう。そして恭一は言う、三度目はないと。でも、恭一はそう言いながらもいつか彼がいつか自分の元から去るだろうと確信している。けど、それを確信しながらも彼の恋の終わりを身守ろうとする。ハッピーエンドとは言えないエピローグですが、めちゃくちゃ惹きつけられました。

ただ……なんだろう、無性に甘いBLが読みたくなりました。面白かった。面白かったけど……私が普段読むボーイズラブに求めているものとはちょっと違いました。

次は……癒し系のほのぼのボーイズラブ読もう……(苦笑)

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